レコーディングミックス講座

【序章】データやり取りの作法

注意点③
オーディオデータの書き出し方> 書き出しのレベル

書き出しのレベル


オーディオデータの書き出し時にもうひとつ注意して欲しい重要なことがあります。
それが「書き出しレベル」です。

下の例を見て下さい。

Dr_書き出し-9.1dB.png>>>>> 波形-9.1dB.png

これはホストのDAW Studio One2 でバランスを取ったままのレベル(-9.1dB)で書き出した場合の波形です。

続いて、フェーダー位置を「0dB」に上げて書き出した波形を見て下さい。

Dr_書き出し 0dB.png>>>>> 波形0dB.png

明らかに波形の大きさが違いますよね?

つまり、書き出し時のフェーダー位置が「書き出しレベルになる」ということです。
従って、オリジナルファイルと同じに書き出すためには、フェーダー位置を0dBに戻すことが求められる訳です。

小さいレベルで書き出してしまったオーディオファイルは、インポートしたDAWで適正レベルに持ち上げなくてはならないため、ノイズが増える原因になったり、原音のいいところを曲げてしまう恐れもあるので、
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___『フェーダー位置は0dBで書き出す』
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というのを鉄則と覚えて下さい。