ファイル名はなぜ重要なのか
下記ファイル名の音源を、Pro Tools にインポートした場合について見ていきましょう。
- 20150426_Vocal_Take1.wav
- 20150426_Vocal_Take2.wav
- 20150426_Guitar_Take1.wav
録音した日付やテイク数が書かれていて、本人にとってはわかりやすいですが、このデータを Pro Tools に取り込むと以下のようになってしまいます。
これではトラック名が長く、頭の数字だけになってしまいパッと見で何のトラックなのか分かりませんよね?
こうならないためには、
- Point① トラック名を簡潔に
- Point② 内容が分かるネーミングを
- Point③ 先頭の数文字に気を配る
この点に注意してネーミングすることです。
Point①
まず、下記のように簡潔な名前にします。
20150426̲Vocal̲Take1.wav → Vo#1
20150426̲Vocal̲Take2.wav → Vo#2
20150426̲Guitar̲Take1.wav → Gtr#1
さらに、ギタートラックが多数ある時などは、
Point②
ギタートラックは1本でないことがほとんどです。
従って、そのトラックがどのような「奏法」か、
あるいは「音色」なのかをネーミングしましょう。
Gtr_Arp (アルペジオ)
Gtr_Cutting (カッティング)
Gtr_Dist (ディストーション)
※ こうすると内容が一目瞭然
Point③
Pro Tools ではアルファベット順にインポートされるため、その点にも留意してネーミングしましょう。
例えば、Point②で挙げた、
「Gtr_Arp」「Gtr_Dist」を
「Arp_Gtr」「Dist_Gtr」 のように前後逆にしてしまうと、
仮に「Bass」や「Cymbal」などを一緒にインポートした場合には下記のようにギタートラックの間に入ってしまうことになります。
これではインポートした際にギタートラックが離れてしまい、受け取った人が並べ替えなければなりません。
従って「Gtr」トラックの頭文字は全て「G」に統一することで、受け取り手に優しいネーミングとなるのです。
また、Drumのパラトラックは、ただ「Kick」「SN」「HH」とするより、
- Dr_Kick
- Dr_SN
- Dr_HH
とネーミングすると、ドラムトラックが揃ってインポートされるので、受け取る人が分かりやすくなるのです。
ちょっとしたことですが、とても大事な作法なのでよく覚えておいて下さい。
「Drums」「Guitar」「Synth」など、パートごとに複数のトラックが存在する場合にはこうした工夫をして相手に渡すと、
「こいつはできるヤツ」
と思われますよ!